製品情報
乾式造粒機(チルソネーター)
CCSシリーズ
■ 概要
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高い稼働率と長期安定稼動を実現します。
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研究開発から実生産までスケールアップが簡単。
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メンテナンス性および洗浄性による停止時間を最小限に抑えることで、収益性アップが見込めます。
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水や結合液などの液架橋力を用いない乾式造粒法のため、造粒物は乾燥工程が不要。 また、水や熱に弱い原料にも適用できます。
■ 原理
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二つのロールの圧縮力によるフレーク製造と、フィッツミルによる整粒(解砕整粒)を行うことで造粒する装置です。
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投入ホッパー(A)から原料が水平供給スクリュー(B)により、高速回転する縦型 スクリューへ(C)へと移送され、脱気・予圧されます。
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従動ロールと固定ロール(D)からなる圧縮ゾーンにて、板状のフレークが形成されます。
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フレークは直下の整粒(解砕整粒)ゾーンで回転するローター(E)により適切なサイズまで整粒され、スクリーン(F)により選別され、顆粒となって回収されます。
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ロール径は研究開発用 LCSラボ(φ120)CCS1025(φ250mm)を除き、生産用で同径(φ200mm)であり、そのためスケールアップが容易です。最小10g (カサ比重:0.5) / B~処理が可能で、最大400kg/hまで製造可能です。※原料物性に左右されます。
■ 特徴
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HFS(水平供給スクリュー)の自動制御による高精度な原料供給が可能です。
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VFS(縦送りスクリュー)により、原料の脱気による予圧圧縮が可能で、均一な原料供給が可能です。
→ この二つのスクリューの作用により、圧力が均一にかかったフレークを作り出すことができます。
圧縮性の比較 (フレークの生成)
シングルスクリュー(図中左) :圧力分布にムラあり
CCS(ダブルスクリュー:図中右) :均一な圧力分布
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精巧なロールギャップ制御により、均一な圧縮力とフレーク厚みが制御でき、均一な製品品質が再現出来ます。
目的に合わせたロール形状
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部品点数が少なく、メンテナンス時間と洗浄時間が短縮可能です。
稼動停止時間を最小限に抑えることで、装置稼働率および収益性アップが見込めます。
ロールギャップ制御
シール交換分解作業
ロール分解作業
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ローターとスクリーンの多彩な組合せで目的に合わせた造粒物の製造が可能です。
ナイフローター
バーローター
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大型HMI タッチパネルによる、手動操作と自動操作が可能。
複数レベルのパスワードセキュリティにより、管理者レベルとオペレータレベルで管理が可能。
■ オプション
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CCS220:少量試製用ホッパーを使用することで、約50g (カサ比重:0.5) / B ~から処理が可能です。
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壁埋め込み設置タイプ(オプション)により、クリーンルームの外でメンテナンスが可能です。
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製品封じ込め
・PCS(プロダクトコンテインメントシステム:特許取得):プロセス環境をわずかに負圧にすることで、最大の封じ込め効果を発揮します。曝露を最小限 (目標値OEL 1μg/m3)に抑え、交差汚染を防止できます(オプション)
・グローブボックス設計により、目標値OEL 1μg/m3を下回る密閉度が可能 (オプション)
■ 仕様
LCSラボ
(研究開発)
CCS220/320
(研究開発/小規模)
CCS520/720
(中規模生産)
CCS1025
(大規模生産用)
※ 上記仕様は、予告なく変更される場合があります。