製品情報
流動層造粒コーティング機 GPCG(SPC)シリーズ
■ 概要
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流動層技術をベースとした造粒・乾燥・コーティング操作が可能な流動層装置です。
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世界標準の耐圧12bar(バール)タイプをラインナップしております。
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世界的な流動層メーカーGlatt社と、パウレックの技術が融合した改良型ワースター装置SPCによる微粒子コーティングが可能です。
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微粒子コーティングにより、原薬の溶出制御、配合禁忌防止、吸収性の改善、高薬物含量・錠形の小型化、打錠性の改善、表面改質等が行えます。
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ツインシェーキング方式のバグフィルタ又は逆洗パルスジェット方式による払落しを行うメタルフィルタを採用でき、流動を止めることなく、造粒やコーティングが出来るため、難流動性粉体の滞留防止や、時間短縮といったメリットが生まれます。
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容器(下図)を入れ替えることにより、トップスプレーによる造粒・乾燥モードと、ボトムスプレーによる粒子コーティングモードへの切り替えが1台の装置で対応可能です(オプション)。
■ 原理(トップスプレー)
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主に排気ファンを駆動源として、温湿度が調節された空気を流動層内に鉛直上向きに流し、その気流によって流動層(粉体の流動)が形成されます。
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造粒操作では、スプレー装置により、粉体に結合液を噴霧して、凝集・乾燥・結合による造粒操作を行います。
■ 原理 (SPC ボトムスプレー)
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ボトムスプレーの採用により、粒子直近でのコーティング液の噴霧が可能となり、安定した成膜性のよいコーティング顆粒が得られます。
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スプレーゾーンにはドラフトチューブ (ワースターカラム)と呼ばれる筒があり、スプレーゾーンと乾燥ゾーンを明確に分けることができ、効率の良い循環流を生み出します。
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また、ドラフトチューブはパウレックが独自に開発したベルマウス形状が採用され、流動性の悪い重質な粒子や微粉末であっても、スプレーゾーンへの流入を促進し、流動性が改善がされます。
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サイドエアを併用すればさらに流動性の悪い粒子も強制的に流動化させることが可能です。
GPCG PROシリーズ (耐圧12bar)
■ 特徴
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爆発時における作業者の安全確保や、環境汚染や二次災害を防止を目的として、耐爆発圧力衝撃設計※を採り入れた国産装置です。
① 一般的なステンレスの2倍以上の強度を有する二相ステンレスの採用による
高強度化と軽量化
② 耐圧Cフランジによる爆発力の封じ込め
③ 給・排気ダクトに緊急遮断弁の採用
④ 水圧試験実施による耐圧性能の検証
⑤ 国内製造の安全基準を満たした装置です。
※ 耐爆発圧力衝撃乾燥設備技術指針 (改訂版)
独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所 JNIOSH-TR-47:2017に準拠
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爆発放散口・放散ダクトが不要で、建屋内の設置場所を選びません。
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爆発実験による検証と安全性評価研究団体(FSA)の証明
Glatt社の耐爆発圧力衝撃対応の乾燥機の安全性は、第三者機関の欧州FSA安全性試験所での爆発実験により、缶体の強度、シール部の密閉性、緊急遮断弁の性能を評価し、外部への影響を及ぼさない構造であることを検証しております。
■ 仕様
少量スケール機種については、こちらをご覧下さい
GPCG
■ 特徴
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海外・国内問わず製薬業界での実績が非常に実績の多い装置です。
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装置サイズは1kgスケール(GPCG-1)より450kgスケール(GPCG-200)までご用意しております。
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ロータリーパルス発生装置を付加することで、難流動性粉体の流動を可能にしたパルス流動層として使用することもできます。(オプション)
→詳細リンク先:パルス流動層 -
さらに少量仕込みでの検討が必要なユーザー様にはMP-01、mini-Glattなどもございます。
■ 仕様
*上記仕様は、予告なく変更される場合があります。